Google+ 月イチ海外旅行プランナー

2012-07-29

東ティモール・ディリへのアプローチ

東ティモール。2002年にインドネシアから独立し、ポルトガルの植民地であったことから、国語であるテトゥン語のほか、ポルトガル語が公用語になっている。国民のほとんどがキリスト教徒(大半はカトリック)というのも、その歴史ゆえんだ。日本では決して知名度は高くなく、2000年代後半、独立後に発生した混乱・騒擾のニュースからアップデートされていないせいか、そもそも多くの場合、旅行先として考えられていないのではないか。

しかし、日本人にとっては1つの目安になる外務省海外安全ページによると、インドネシアとの国境地帯を除き、特に首都ディリは比較的治安が安定してきており、インターネット上でも一般の方の旅行記が散見されるようになってきた。

そろそろ訪問の頃合い、ということで、9月に旅程を組み上げた。9月には、当初よりシンガポールには行く予定が立っていたので、シンガポールからのアクセス方法を検討した。

サラリーマンに許される短期旅程で現実的なのは、飛行機で首都ディリに入る方法の一択だろう。ディリ国際空港には、以下の4つの航空会社が乗り入れている。


エアノースはオーストラリアのダーウィンとディリの間を結んでいる。格安のジェットスターで、ダーウィンまで行き、そこからディリにアクセスしようかと考え、料金検索してみたが、片道でも2万5000円程度かかるので却下。

一番便利なのは、唯一シンガポールから直行便を飛ばしている、シルクエアーだ。しかし驚愕の往復7万円台日本=シンガポール往復より高い。残念ながら、話にならない。そもそも、シルクエアーはいつも法外に運賃が高く、LCCが十分に張り巡らされた東南アジアで、利用価値を見出したことがない。。なお、エアティモールのWebサイトには「オンラインで予約できるのは正規運賃のみなので、割引運賃についてはリストにある旅行代理店にお問い合わせください」という旨が書いてある。問い合わせていないので、どのくらい割引になるのかはわかりませんが。ちなみに余談ですが、エアティモールのWebサイトは、音楽が流れるという斬新な仕様になっています。

バタビア航空は、まず意外と値段が高い(バリ島のデンパサールから片道2万円程度)のと、安全性の面で不安が残る。今はどうかは知らないが、前輪や翼が折れるような事故を起こしたことがある。そしてWebサイトの挙動がちょっと怪しい。Webサイトの出来映えは、航空会社の信頼性と、それなりに相関していると思う。

ということで、今回は無難にメルパチ航空にした。デンパサール=ディリ往復が18,000円程度と安くはないが、他に比べたら許容範囲。最終的に予約した後、なぜかメルパチ航空の担当者(?)から国際電話がかかってきて、予約内容の確認と、搭乗時に予約したクレジットカードを忘れないようにと、わざわざ伝えてくれたのには驚いた。が、しっかり予約が通っていることが分かって安心できた。

スケジュールは以下の通り。シンガポールからアクセスする場合、一番朝早くデンパサールに到着する便でも、10時50分デンパサール発ディリ行きに間に合わない。よって、同日乗継ぎは不可能なので、メルパチ航空利用の場合は、往路はバリ島で1泊する必要がある。一方で、復路は同日乗継ぎができる。

日本からは、羽田からデンパサール行きのガルーダインドネシア航空の深夜便(HND 01:00 - DPS 07:00)が出ているので、スムーズな乗継が可能。

シンガポール=デンパサール間は、普通はエアアジアがよいかと思うが、その他に何気にKLMとカタール航空が就航している。どちらもエアアジアに遜色ない、お手頃な値段で販売している。今回はKLMにした。シンガポール=デンパサール往復で、19,000円程度だった。

MZ8480    DPS 10:50 -  DIL 13:40
MZ8490    DIL 14:20 - DPS 15:10


東ティモールには、特にこれといった見どころはないようだが、のどかな雰囲気の中で、気持ちを休めてこようと思っている。本当は飛び地のオエクシにも足を運びたいが、ディリからのフェリーで10時間ほどかかるらしく、残念ながら別の機会になりそうだ。

2011-10-17

中国国際航空(CA)ビジネスクラスでプレミアムポイント稼ぎ

最近ネットでのトピックスを見ると、中国国際航空(CA)のビジネスクラスを利用した、ANAのプレミアムポイント稼ぎが一つの選択肢になっているようだ。

もともと中国国際航空は、とくに中国各地へのアクセスが充実しているため、東京からそれらの都市へアクセスするときに、東京=中国間と中国国内の航空券を別切りで買うよりも、比較的安く上がることが多いという印象がある。以前、マカオへの訪問時に、HND(東京羽田)=PEK(北京)=MFM(マカオ) という航空券を利用したが、プレミアムポイントは置いておいて、エアチケットとしてのコストパフォーマンスとしてはとても良かった。

・往路に北京で5時間ほどの昼のトランジットが発生するため、北京市街へ出てランチと小観光が可能。
※私の場合は、「大董」という北京ダックの超有名店に出かけました。事前に住所等はしっかり調べておいて、空港と市内の往復にタクシー利用したこともあり、十分余裕のあるスケジュール。

・東京発着が、成田空港ではなく、羽田空港なので、(自分にとっては)利便性が高い。
※ちなみに中国国際航空は、地方発も充実しているので、名古屋の友達と同じようなチケットで現地合流、などということも可能。

・(前回のケースでは)東京→香港への直行便よりも安かった。
※毎度のことだが、休みの限られたサラリーマンの立場として、航空会社未定・時間帯未定の格安航空券は除きます。。

余談だが、PEK=MFM間は、中国国際航空で予約したが、澳門航空(NX)の運航便(コードシェア便)だった。澳門航空には、中国国際航空の資本が入っており、両社は提携関係にあるため、中国国際航空のWebサイトでの一括購入が可能なわけだが、提携会社便とはいえ、普通は他社運航のコードシェア便だと割引運賃が適用されないことが多い中、中国国際航空のケースは割引運賃を適用してくれており、大変ありがたい料金体系になっている。一方で、マイルやプレミアムポイントは、CA発券でも積算されないので注意。

話が逸れたが、中国国際航空のビジネスクラス利用での、プレミアムポイントの獲得効率はどのくらいになるのか。獲得効率では、いわゆるSINタッチが現時点では群を抜いているが、SINタッチとCAビジネスと、それぞれを比べてみたい(2011年10月17日時点の最安値組み合わせ)。なお、以下のA行程とB行程、どちらも土日だけでのタッチが可能です。

【行程サンプルA】 シンガポール1泊の場合 115,010円

土曜日
東京(羽田) 08:30 - 北京 11:30
北京 15:25 - シンガポール 21:45
日曜日
シンガポール 09:30 - 北京 15:30
北京 17:45 - 東京(羽田) 21:45 

【行程サンプルB】 シンガポール0泊の場合 115,010円  

土曜日
東京(羽田) 08:30 - 北京 11:30
北京 15:25 - シンガポール 21:45
日曜日
シンガポール 00:15 - 北京 06:20
北京 08:35 - 東京(羽田) 12:50 

【獲得マイル】:11,260 マイル(10.21マイル/円)
【獲得プレミアムポイント】:11,260 + 400 x 4 =  12,860 PP(8.94PP/円)

コストやマイル獲得効率をみると、NHのSINタッチには及ばないものの、ビジネスで行けて気力体力的にも温存できる点と、CAならではの中国経由という点をメリットとらえれば、選択肢になり得るのでは?と感じる。

ちなみに、上記CAビジネスの価格は、予約クラスは全行程 "Z" である必要がある。そうでないと、上記のような格安料金にはならない。また、いずれにしてもシンガポール往復が見たところ効率が良さそうだ。また余談になるが、中国国際航空のサイトは、日本語版とグローバル版がある。日本語版の場合、ブラウザはIEが良さそう(Firefoxだと動作が不安定になることがある)。

2011-10-01

ANA(NH)香港発券のメリット

約8ヶ月ぶりの更新。出張も含め、割とコンスタントに海外脱出はできているものの、日本にいる時間は忙しすぎて何も身動きできず・・・本日に至りました。少しずつ余裕も出てきたので、また、少しずつ再開していこうと思います。

さて、9月の香港訪問時に、香港でHKG=HNDの往復チケット発券。海外発券のメリットの1つに、アップグレード(エコノミ→ビジネスとか)できるチケットが、日本より安く購入できることが多い、というのがあるが、「実際どのくらい安いの?」というのを、具体的な数字で見てみたいと思う。

ちょうど10月1日になって燃油サーチャージも変わったので・・・本日時点の料金でみてみると。。
(以下の日程は、適当に決めたものです)

a) 日本発券(UPG不可): 56,170円
スーパーエコ割3(W)
11月25日(金)NRT-HKG / 11月28日(月)HKG-NRT

b) 日本発券(UPG可): 200,170円
エコ割スタンダードWEB(B)
11月25日(金)NRT-HKG / 11月28日(月)HKG-NRT
その他時間帯、HND/NRT発着いずれも同額

c) 香港発券(UPG不可): 4,102HKD(約40,000円)
リミテッド エコバリューフェア(S)
11月25日(金)HKG-NRT / 11月28日(月)NRT-HKG

d) 香港発券(UPG可): 6,402HKD(約63,000円)
スーパー エコバリューフェア(H)
11月25日(金)HKG-NRT / 11月28日(月)NRT-HKG

UPG可のチケットだけみると、まったく勝負になりませんので、この点はもう改めて言うには及ばないのですが、日本でANAのWebサイトから購入できる最安値帯のUPG不可チケット(a)と、香港発券のUPG可チケット(d)が、上記日程の場合は7,000円しか違わないということがわかります。もし、日本発券で羽田発にしたり、日本午前発/香港午後発にしたりすれば、値段はほとんど変わらなってしまうレベル。

諸々書いてしまいましたが、今回の香港発券のポイントは3つ。

・・・・

1) 円高による影響
香港ドルはアメリカドルとのペッグ制をとっています。要するに、同じような値動きをするということなので、昨今のアメリカドル安・円高によって、香港ドルもかなり安くなっている。相対的に、海外発券がオイシクなっているということがいえる。 

2) 香港発券は燃油サーチャージや諸税が安い
ANAホームページにある、燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について を参照すると、日本発券の場合、日本=香港線では、片道あたり7,000円の燃油サーチャージがかかる。しかし、その下にある注記をみると・・・このように書いてある。
香港線の香港発旅程はご購入地点にかかわらず以下のとおりです。
(2011年10月発券分) 210香港ドル
210香港ドルというと、片道あたり約2,000円。日本発券と、香港発券で、片道あたり約5,000円違うわけである。つまり、燃油サーチャージ分だけで往復で10,000円の差額が出るということになる。

3) 日本発券の香港便の値段が高騰している
2年前くらいは、燃油サーチャージが安かったとはいえ、ANAのサイトから東京=香港のチケットをコミコミ3万円台で買うことができた時期もあった。それが、今や安くても5万円台後半、さらに使いやすい日本午前発、現地午後発便の組み合わせだと、6万円を超えてくる。感覚的な話になってしまうが、約2万円は値上がっている印象がある。

・・・・・

当然、旅行のスケジュールに左右されることなのですが、もし自分のスケジュールに合うようであれば、香港発券はいまなら美味しいかもしれない、と思う。

ところで、シンガポール発券で、シンガポール=東京経由=アメリカ(アップグレード可)というようなチケットを買っている人もくいるが、最も安いアップグレード可能なチケットは、今買うと総額約18万円する。燃油サーチャージが高いことが非常に痛い。そしてさらに使いにくい点としては、日程変更の度に80シンガポールドルがかかるということだ。

ちなみに、アップグレード可で、日程変更の費用も不要なチケットだと、約3,500シンガポールドル(約21万円)かかる。いずれにせよ、付与されるプレミアムポイントは、通常のエコノミークラスと同じなので、気軽に買える値段ではないなぁ・・・と思ってしまう。たしかに、長距離線(ロングホール)をビジネスにアップグレードできたら、非常に楽なのですがね。

2011-02-06

シドニーへのスターアライアンス旅程検討

えー予想通り、仕事が変わってから全く時間が見出せず、あっという間に1ヶ月経過。。記事ネタがあっても、到底書いている余裕がない。この1ヶ月で、面白そうと思ったトピックとしては、スカイマークの羽田=中部就航と、3月27日から就航する春秋航空の高松=上海の件。これらは別トピックにする予定。

とりあえず年末に計画していたチケットをほぼ全て発券完了してしまいました。これで、その記事でも書いていた通り、以下の旅程を1年以内に完了させねばならないことが決定。なお休みが取れる確信がまだ全然ないw

1. HND-SIN-CMB-SIN-HND
2. HND-HKG / MFM-SIN-HND
3. NRT-LAX-NRT
4. HND-SIN-CMB-SIN-MFM / HKG-HND

これ以外には、3月にシドニーへの訪問が入りそうなので、その旅程を検討してみる。オーストラリアへは昨年5月に訪問しているが、シドニーは今回が初めて。

シドニーへのアクセスとしては、JAL(JL)、カンタス航空(QF)が直行便を飛ばしている。その他、経由便としては無数にあるが、今回は(も)スターアライアンスを重視したいので、JALとカンタス以外の方法を検討してみたい。

ちなみに、安く行くのであれば、ジェットスターのエコノミーが一番良いだろう。なお、見落としがちではあるが、もし仕事で使うという場合でも、ジェットスターであればスタークラス(ジェットスターのビジネスクラス)がキャンペーン中はひとケタ万円で乗れることを考えると、JALやカンタスのエコノミーより安かったりする。もしマイル獲得にこだわらず、機内での居住性を追求するのであれば、自分としてはアリな選択肢に思える。

さて、話を戻すと・・・マイルの獲得を重視するためには、ダイヤモンドステータスを保有しているANAを利用するのが一番良い。しかし、ANAをはじめとして、スターアライアンスは現在日本からオーストラリアへの直行便を1本も飛ばしていない

ということで、まずはANAで出来るだけシドニーに接近し、その都市からANA以外のスターアライアンスでシドニーに入るという方法が良いと考えられる。

最初は NRT(NH)BOM(SQ)SIN(SQ)SYD などというクレイジーな案も考えないではなかったが、いくらなんでも遠回りしすぎw ということで、素直に HND(NH)SIN(SQ)SYD を選択することに。他にも、シドニーに入る直行便があるスターアライアンスは、TG(バンコク)、OZ(ソウル)、CA(北京)があるが、ここは一番無理のないSQ利用の案を採用したい。それぞれの区間の時刻表は以下の通りとなっている。

往路
東京→シンガポール
NH111 NRT 10:40 - SIN 17:20
NH901 NRT 17:10 - SIN 23:50
NH151 HND 23:30 - SIN 06:20+1

シンガポール→シドニー
SQ231 SIN 00:35 - SYD 11:25
SQ241 SIN 07:00 - SYD 17:40
SQ211 SIN 09:40 - SYD 20:20
SQ221 SIN 20:35 - SYD 07:25+1

復路
シドニー→シンガポール
SQ212 SYD 09:15 - SIN 14:25
SQ232 SYD 12:40 - SIN 17:45
SQ222 SYD 16:30 - SIN 21:40
SQ242 SYD 18:50 - SIN 23:55

シンガポール→東京
NH902 SIN 00:55 - NRT 08:35
NH112 SIN 08:30 - NRT 16:20
NH152 SIN 22:00 - HND 06:00+1


今回の現地での予定を考えると、一番良さそうなのは以下の組み合わせか。

NH111 NRT 10:40 - SIN 17:20 (SINにて1泊)
SQ211 SIN 09:40 - SYD 20:20
SQ212 SYD 09:15 - SIN 14:25
NH152 SIN 22:00 - HND 06:00+1

できれば復路は、シドニーを朝に出発したその日のうちに日本に帰ってきたいところだが…そうしたいならば、素直にSYD 09:20 - NRT 17:10 のJAL便を利用すべきところだ。なお、他に、ジェットスターの場合、例えばケアンズ経由便は: JQ952 SYD 06:00 - CNS 08:10 / JQ025 CNS 12:05 - NRT 18:45 となり、これも当日着が可能。他にゴールドコースト経由便もあり、同じく当日着が可能。その他CXの香港経由、エアニューギニア(PX)のポートモレスビー経由、エアカラン(SB)のニューカレドニア経由など、様々な当日着可能な乗り継ぎが存在する。

QFはシドニー深夜発→成田朝着なので、今回は完全却下。

話を戻すと、残念ながらシンガポールで乗り継ぎの良いSIN-TYOのNH便がないので、諦めて早朝羽田着→そのまま出社コースとなる可能性が濃厚だ。1月にやってみたが、想像以上にその日の仕事が辛い。SYD-SINのSQ212がA380なので、それで体力温存し、シンガポールに着いたら入念にマッサージしてもらい、シルバークリス・ファーストラウンジで早めに仮眠するしかないかね。。

4月にもSIN行くのであれば・・・SIN発券でB2Bをかませて、フレックスエコバリューでCアップグレードも考えられるが、もし業務出張の場合は、精算するための費用分配が意味不明になる。航空券の片道分ずつ精算するなんて出来るとは思えないので、やっぱり無理そうですなw

2011-01-10

シンガポール航空(SQ):新年コロンボ(CMB)タッチ

ついにコロンボタッチ(CMBタッチ)を敢行してしまったので、経緯の記録を残しておく。

★コロンボタッチとは★
前回の記事の通り、コロンボ発券は、価格的に割と安い。そのコロンボ発の便を利用するために、とにかくコロンボに一度飛んで、観光など一切せず、到着したら空港ですぐに折り返しの便に乗って、コロンボを出発する行為。自分の場合は以下のシンガポール航空(SQ)便で敢行した。他にもタイ国際航空(TG)のバンコク(BKK)=コロンボ(CMB)間でも実施可能らしい。

【往路】SQ468 SIN 22:50 - CMB 00:05+1
【復路】SQ469 CMB 01:20 - SIN 07:40

わずか1時間15分のコロンボ滞在である。

今回のコロンボタッチの一番のリスクは、初めての国&空港で、わずか1時間15分の間に、すべての手続きを滞りなく終えて、折り返しの乗り継ぎを達成しなければならないことだ。何しろ可能なのか、不可能なのかといった基本的なことすら、確たる情報がない。

そこでリスク軽減のため、事前にシンガポールのチャンギ空港で、SIN-CMB搭乗前に、CMB-SIN間のチェックイン&発券をできないかをカウンターで確認したところ、CMB発では、オンサイトでパスポートや発券時のクレジットカード番号を確認する必要があるらしく、チャンギでCMB発のチェックインができないことが判明した。一応、インターネットチェックインを試してみると、手続きは完了したように見えるものの、「コロンボ空港で本人確認が必要になるのでカウンターに行くように」との指示が記載されている。

よって、事前チェックインは今回不可であって、コロンボでは必ずカウンターでチェックインする必要があるということだ。そうしないと有効な搭乗券が発券されない。。

・・・・・・・・・・・・・・・・

ということで、SIN-CMBの機内では、コロンボに着いたらどうしたものか、考えを巡らせながら、機内食のフィッシュカレーをぱくついていた(SQの機内食はレベルが高いと思う)。その時点で考えられた選択肢は2つ。

1.イミグレーションを通過して一旦入国。出発ターミナルのSQチェックインカウンターまで移動して、そこでチェックインをする。


2.到着ターミナル内のトランジットカウンターでチェックインし、そこで発券してもらう。

1番だと、そもそもイミグレーションを通過するのにどれくらい時間がかかるか読み切れないのと、イミグレ通過後、到着ターミナルから出発ターミナルに徒歩で移動して、SQのチェックインカウンターに迷わず何事もなく到着する必要がある。懸念点はもちろん時間が間に合うかどうかの1点。折り返しのシンガポール行きが01:20発で、SQサイトにはコロンボのチェックインカウンターは出発予定時刻の60分前に閉じると書いてあった。チャンギなどは45分前なのに、それよりも厳しい。そのため、コロンボのSQカウンタークローズは00:20。コロンボ着陸予定00:05の便から、カウンターまでわずか15分でイミグレ突破して、ターミナル移動して、ちゃんとたどり着けるかどうか。。と考えると、時間的なリスクが高すぎるような気がした。

一方、2番は安全に思える。しかしネット上の情報によると、トランジットカウンターにはスリランカ航空(UL)の担当者がいるのみで、SQの発券については不慣れなので、イミグレを通過して出発ターミナルのSQカウンターに行った方が無難、という書き込みも見られた。時間的余裕があれば、空港全体も見てみたいし、1番を選ぼうと思っていたが、上述の通りで時間的余裕など全然なく、むしろ出発60分前に間に合う可能性はほぼゼロに近いと予想して、2番を選択することにした。

・・・・・・・・・・・・・・・・

以降、時系列でコロンボ空港での状態遷移を記録しておいた。

00:09am
到着してSQ468機内から空港ターミナル内に出る。到着(=着陸)予定時刻は00:05だったが、23:54くらいには着陸してくれたので、思ったよりは早くターミナルビルに降り立つことができた。

00:12am
かなり速足で動く歩道を闊歩しつつ、歩道終点の真正面にあるトランジットカウンターのお姉さんのところに直行。SQ469へのトランジットがしたいので、発券してほしい旨を伝える。SQ468でシンガポールから到着したばかりということは、恥ずかしくて伝えられず。ネットの書き込み通り、どうやら座っていた彼女はスリランカ航空の方のようで、まずSQのカウンターに電話をかけ始めた。しかし、電話が全然つながらないようで、何回か掛け直す。こんな電話すら満足につながらない状態で、もしこのままつながらなかったら、目の前のお姉さんは、諦めて対応してくれなさそうな予感がしてきて、早くも微妙に焦り始める自分。

00:15am
SQから折り返し連絡が来るのでちょっと待ってくれと言われて、素直に少し待っていたら、トランジットカウンターの電話が鳴る。SQの担当者の模様。話が通じて、これから発券手続きをするので、準備ができるまで近くの椅子で座って待っててくださいと言われる。パスポートとeチケットの控えを提出。とりあえず一安心。

00:21am
しかし、一向に手続きが進んでいる様子がない。いったいどのくらい時間がかかるのやらとヤキモキしていたら、トランジットカウンターに別の女性がやってきて、自分のパスポートとeチケットの控えを持ってのんびりとどこかへ歩いて行った。どうやらSQカウンターまで、徒歩で必要書類を持って行って発券するようだ。あのノンビリな歩き方からすると、時間がかなりかかることを覚悟するしかなかった。。

00:30am
トランジットカウンターの電話が鳴り、応対している女性から手招きで呼ばれる。発券時に利用したクレジットカードの下4桁の番号が本人確認のために必要なので、クレジットカードの提示を求められる。提示して、それをSQの担当者に伝えてくれた。あと5分くらいで発券されるから待っててねということで、再度待ちステータスへ。

00:39am
結局、待つこと20分弱(体感的にはもっと長い)。同じ女性が無事SQの発券して持ってきてくれた。

00:41am
普通に考えれば、このままSQが出発するゲートに向かうところだろう。自分もそうしようと思っていた。しかし、余計なチャレンジ心(?)がまた頭をもたげてしまう

出発まで40分あれば、イミグレ通過してまた戻ってこれるんじゃないか??

00:45am
出来心でイミグレ通過してスリランカ入国w 入国審査官に「帰りのフライトはいつ?」「今日です」「今日の何時?」「1時20分です」「ああそう」。。この一連の会話で、審査官はまさか午後ではなく、午前1時20分の便だとは思わなかっただろう。逆に午前1時20分発だとバレていたら、通してもらえなかった気がする。

00:50am
エスカレーターを降りて右折、Baggage Claimのエリアを経由し、到着ターミナルを突破。スリランカの空気が一気に入ってくる。空港ターミナルを出て、待ち人がたくさんいるようなエリアに来ると、制限区域内にはない、その国の空気を感じられると思うのは自分だけか。なお、コロンボはこの時点で23℃で、とても過ごしやすく感じた。全然過ごしていないけどw 到着ターミナルのタクシーのお誘いなどを一切無視し、異様な速度で玄関へ向かい、出口を出て右方向にある出発ターミナルへキャリーケースを引きながらずんずん向かう。出発ターミナルは目と鼻の先で、とても近い。

00:52am
出発ターミナルにたどりつく。深夜だというのに人であふれている。まずは荷物のセキュリティチェックから。3人くらい並んでいたが、すいている列を運よく選択できて、ほどなく突破。チェックインカウンターの入り口に着くが、近い方の入り口は、スリランカ航空のカウンターのみで、SQを含む別の航空会社は少しだけ遠いカウンターエリアへの入り口から入場することになる。

00:55am
チェックインカウンターに到着。しかしもうチェックイン&発券は済んでいるので、チェックインはする必要がない。出国のイミグレーションへ一目散に向かう。

00:57am
イミグレに並ぼうとすると、係員から「出国カードは?」と聞かれる。書いてねえ!出国カードフォームが積んである記入スペースに飛んでいき、猛スピードで書き込む。再び列に並ぼうとすると、子連れの団体が山ほどやってくる。何とか先んじて3番目に並ぶ。

01:01am
イミグレーション通過。5秒くらいで出国スタンプが押された。海外では史上最速だと思われるw

01:03am
エスカレーターを上がり、土産物店が並ぶエリアを目もくれずに早歩きし、元のトランジットカウンターがあった場所までやっと戻ってくる。ここから出発ゲートへ、再び動く歩道をひたすら走る。セイロンティーなど買いたかったが、また今度かな。。

01:05am
出発ゲートに到着。まだ搭乗客が待合室にけっこう残っている状態だったので、もう少し遅くても間に合ったかも。しかしゲートクローズは基本的に出発時刻の10~15分前なので、ギリギリだったと言えるだろう。一歩間違えたら、乗れなかったり、運航遅延につながるところでもある。注意した方がいいだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・

ということで、今回はトランジットカウンターでCMBタッチ復路のチェックイン&発券を完了して、入出国まで出来てしまいました。

なお、入国イミグレーションに並んでから、チェックインカウンターまでの所要時間は、およそ15分。それなりにスムーズに移動できた方だと思うので、最初の選択肢で1番を採用していたら、00:20には少なくともチェックインできなかっただろう。結果的には、2番を選択して正解だったと思っている。

なぜか眠れないCMB-SINの席でこれを書いています。SIN=CMB線は、機材も乗員も変更なしの折り返し運航らしいので、往路と同じクルーに迎えられて非常に気まずい。往路は前方の入口に近い通路側、復路は後方の入口から遠い方の通路側にして、若干担当クルーが違うような気もしたものの、往路とは違ってあまりまともに見る気にもなれないw