Google+ 月イチ海外旅行プランナー: ANA(NH)香港発券のメリット

2011-10-01

ANA(NH)香港発券のメリット

約8ヶ月ぶりの更新。出張も含め、割とコンスタントに海外脱出はできているものの、日本にいる時間は忙しすぎて何も身動きできず・・・本日に至りました。少しずつ余裕も出てきたので、また、少しずつ再開していこうと思います。

さて、9月の香港訪問時に、香港でHKG=HNDの往復チケット発券。海外発券のメリットの1つに、アップグレード(エコノミ→ビジネスとか)できるチケットが、日本より安く購入できることが多い、というのがあるが、「実際どのくらい安いの?」というのを、具体的な数字で見てみたいと思う。

ちょうど10月1日になって燃油サーチャージも変わったので・・・本日時点の料金でみてみると。。
(以下の日程は、適当に決めたものです)

a) 日本発券(UPG不可): 56,170円
スーパーエコ割3(W)
11月25日(金)NRT-HKG / 11月28日(月)HKG-NRT

b) 日本発券(UPG可): 200,170円
エコ割スタンダードWEB(B)
11月25日(金)NRT-HKG / 11月28日(月)HKG-NRT
その他時間帯、HND/NRT発着いずれも同額

c) 香港発券(UPG不可): 4,102HKD(約40,000円)
リミテッド エコバリューフェア(S)
11月25日(金)HKG-NRT / 11月28日(月)NRT-HKG

d) 香港発券(UPG可): 6,402HKD(約63,000円)
スーパー エコバリューフェア(H)
11月25日(金)HKG-NRT / 11月28日(月)NRT-HKG

UPG可のチケットだけみると、まったく勝負になりませんので、この点はもう改めて言うには及ばないのですが、日本でANAのWebサイトから購入できる最安値帯のUPG不可チケット(a)と、香港発券のUPG可チケット(d)が、上記日程の場合は7,000円しか違わないということがわかります。もし、日本発券で羽田発にしたり、日本午前発/香港午後発にしたりすれば、値段はほとんど変わらなってしまうレベル。

諸々書いてしまいましたが、今回の香港発券のポイントは3つ。

・・・・

1) 円高による影響
香港ドルはアメリカドルとのペッグ制をとっています。要するに、同じような値動きをするということなので、昨今のアメリカドル安・円高によって、香港ドルもかなり安くなっている。相対的に、海外発券がオイシクなっているということがいえる。 

2) 香港発券は燃油サーチャージや諸税が安い
ANAホームページにある、燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について を参照すると、日本発券の場合、日本=香港線では、片道あたり7,000円の燃油サーチャージがかかる。しかし、その下にある注記をみると・・・このように書いてある。
香港線の香港発旅程はご購入地点にかかわらず以下のとおりです。
(2011年10月発券分) 210香港ドル
210香港ドルというと、片道あたり約2,000円。日本発券と、香港発券で、片道あたり約5,000円違うわけである。つまり、燃油サーチャージ分だけで往復で10,000円の差額が出るということになる。

3) 日本発券の香港便の値段が高騰している
2年前くらいは、燃油サーチャージが安かったとはいえ、ANAのサイトから東京=香港のチケットをコミコミ3万円台で買うことができた時期もあった。それが、今や安くても5万円台後半、さらに使いやすい日本午前発、現地午後発便の組み合わせだと、6万円を超えてくる。感覚的な話になってしまうが、約2万円は値上がっている印象がある。

・・・・・

当然、旅行のスケジュールに左右されることなのですが、もし自分のスケジュールに合うようであれば、香港発券はいまなら美味しいかもしれない、と思う。

ところで、シンガポール発券で、シンガポール=東京経由=アメリカ(アップグレード可)というようなチケットを買っている人もくいるが、最も安いアップグレード可能なチケットは、今買うと総額約18万円する。燃油サーチャージが高いことが非常に痛い。そしてさらに使いにくい点としては、日程変更の度に80シンガポールドルがかかるということだ。

ちなみに、アップグレード可で、日程変更の費用も不要なチケットだと、約3,500シンガポールドル(約21万円)かかる。いずれにせよ、付与されるプレミアムポイントは、通常のエコノミークラスと同じなので、気軽に買える値段ではないなぁ・・・と思ってしまう。たしかに、長距離線(ロングホール)をビジネスにアップグレードできたら、非常に楽なのですがね。