Google+ 月イチ海外旅行プランナー: 2012-07

2012-07-29

東ティモール・ディリへのアプローチ

東ティモール。2002年にインドネシアから独立し、ポルトガルの植民地であったことから、国語であるテトゥン語のほか、ポルトガル語が公用語になっている。国民のほとんどがキリスト教徒(大半はカトリック)というのも、その歴史ゆえんだ。日本では決して知名度は高くなく、2000年代後半、独立後に発生した混乱・騒擾のニュースからアップデートされていないせいか、そもそも多くの場合、旅行先として考えられていないのではないか。

しかし、日本人にとっては1つの目安になる外務省海外安全ページによると、インドネシアとの国境地帯を除き、特に首都ディリは比較的治安が安定してきており、インターネット上でも一般の方の旅行記が散見されるようになってきた。

そろそろ訪問の頃合い、ということで、9月に旅程を組み上げた。9月には、当初よりシンガポールには行く予定が立っていたので、シンガポールからのアクセス方法を検討した。

サラリーマンに許される短期旅程で現実的なのは、飛行機で首都ディリに入る方法の一択だろう。ディリ国際空港には、以下の4つの航空会社が乗り入れている。


エアノースはオーストラリアのダーウィンとディリの間を結んでいる。格安のジェットスターで、ダーウィンまで行き、そこからディリにアクセスしようかと考え、料金検索してみたが、片道でも2万5000円程度かかるので却下。

一番便利なのは、唯一シンガポールから直行便を飛ばしている、シルクエアーだ。しかし驚愕の往復7万円台日本=シンガポール往復より高い。残念ながら、話にならない。そもそも、シルクエアーはいつも法外に運賃が高く、LCCが十分に張り巡らされた東南アジアで、利用価値を見出したことがない。。なお、エアティモールのWebサイトには「オンラインで予約できるのは正規運賃のみなので、割引運賃についてはリストにある旅行代理店にお問い合わせください」という旨が書いてある。問い合わせていないので、どのくらい割引になるのかはわかりませんが。ちなみに余談ですが、エアティモールのWebサイトは、音楽が流れるという斬新な仕様になっています。

バタビア航空は、まず意外と値段が高い(バリ島のデンパサールから片道2万円程度)のと、安全性の面で不安が残る。今はどうかは知らないが、前輪や翼が折れるような事故を起こしたことがある。そしてWebサイトの挙動がちょっと怪しい。Webサイトの出来映えは、航空会社の信頼性と、それなりに相関していると思う。

ということで、今回は無難にメルパチ航空にした。デンパサール=ディリ往復が18,000円程度と安くはないが、他に比べたら許容範囲。最終的に予約した後、なぜかメルパチ航空の担当者(?)から国際電話がかかってきて、予約内容の確認と、搭乗時に予約したクレジットカードを忘れないようにと、わざわざ伝えてくれたのには驚いた。が、しっかり予約が通っていることが分かって安心できた。

スケジュールは以下の通り。シンガポールからアクセスする場合、一番朝早くデンパサールに到着する便でも、10時50分デンパサール発ディリ行きに間に合わない。よって、同日乗継ぎは不可能なので、メルパチ航空利用の場合は、往路はバリ島で1泊する必要がある。一方で、復路は同日乗継ぎができる。

日本からは、羽田からデンパサール行きのガルーダインドネシア航空の深夜便(HND 01:00 - DPS 07:00)が出ているので、スムーズな乗継が可能。

シンガポール=デンパサール間は、普通はエアアジアがよいかと思うが、その他に何気にKLMとカタール航空が就航している。どちらもエアアジアに遜色ない、お手頃な値段で販売している。今回はKLMにした。シンガポール=デンパサール往復で、19,000円程度だった。

MZ8480    DPS 10:50 -  DIL 13:40
MZ8490    DIL 14:20 - DPS 15:10


東ティモールには、特にこれといった見どころはないようだが、のどかな雰囲気の中で、気持ちを休めてこようと思っている。本当は飛び地のオエクシにも足を運びたいが、ディリからのフェリーで10時間ほどかかるらしく、残念ながら別の機会になりそうだ。