Google+ 月イチ海外旅行プランナー: 2011-10

2011-10-17

中国国際航空(CA)ビジネスクラスでプレミアムポイント稼ぎ

最近ネットでのトピックスを見ると、中国国際航空(CA)のビジネスクラスを利用した、ANAのプレミアムポイント稼ぎが一つの選択肢になっているようだ。

もともと中国国際航空は、とくに中国各地へのアクセスが充実しているため、東京からそれらの都市へアクセスするときに、東京=中国間と中国国内の航空券を別切りで買うよりも、比較的安く上がることが多いという印象がある。以前、マカオへの訪問時に、HND(東京羽田)=PEK(北京)=MFM(マカオ) という航空券を利用したが、プレミアムポイントは置いておいて、エアチケットとしてのコストパフォーマンスとしてはとても良かった。

・往路に北京で5時間ほどの昼のトランジットが発生するため、北京市街へ出てランチと小観光が可能。
※私の場合は、「大董」という北京ダックの超有名店に出かけました。事前に住所等はしっかり調べておいて、空港と市内の往復にタクシー利用したこともあり、十分余裕のあるスケジュール。

・東京発着が、成田空港ではなく、羽田空港なので、(自分にとっては)利便性が高い。
※ちなみに中国国際航空は、地方発も充実しているので、名古屋の友達と同じようなチケットで現地合流、などということも可能。

・(前回のケースでは)東京→香港への直行便よりも安かった。
※毎度のことだが、休みの限られたサラリーマンの立場として、航空会社未定・時間帯未定の格安航空券は除きます。。

余談だが、PEK=MFM間は、中国国際航空で予約したが、澳門航空(NX)の運航便(コードシェア便)だった。澳門航空には、中国国際航空の資本が入っており、両社は提携関係にあるため、中国国際航空のWebサイトでの一括購入が可能なわけだが、提携会社便とはいえ、普通は他社運航のコードシェア便だと割引運賃が適用されないことが多い中、中国国際航空のケースは割引運賃を適用してくれており、大変ありがたい料金体系になっている。一方で、マイルやプレミアムポイントは、CA発券でも積算されないので注意。

話が逸れたが、中国国際航空のビジネスクラス利用での、プレミアムポイントの獲得効率はどのくらいになるのか。獲得効率では、いわゆるSINタッチが現時点では群を抜いているが、SINタッチとCAビジネスと、それぞれを比べてみたい(2011年10月17日時点の最安値組み合わせ)。なお、以下のA行程とB行程、どちらも土日だけでのタッチが可能です。

【行程サンプルA】 シンガポール1泊の場合 115,010円

土曜日
東京(羽田) 08:30 - 北京 11:30
北京 15:25 - シンガポール 21:45
日曜日
シンガポール 09:30 - 北京 15:30
北京 17:45 - 東京(羽田) 21:45 

【行程サンプルB】 シンガポール0泊の場合 115,010円  

土曜日
東京(羽田) 08:30 - 北京 11:30
北京 15:25 - シンガポール 21:45
日曜日
シンガポール 00:15 - 北京 06:20
北京 08:35 - 東京(羽田) 12:50 

【獲得マイル】:11,260 マイル(10.21マイル/円)
【獲得プレミアムポイント】:11,260 + 400 x 4 =  12,860 PP(8.94PP/円)

コストやマイル獲得効率をみると、NHのSINタッチには及ばないものの、ビジネスで行けて気力体力的にも温存できる点と、CAならではの中国経由という点をメリットとらえれば、選択肢になり得るのでは?と感じる。

ちなみに、上記CAビジネスの価格は、予約クラスは全行程 "Z" である必要がある。そうでないと、上記のような格安料金にはならない。また、いずれにしてもシンガポール往復が見たところ効率が良さそうだ。また余談になるが、中国国際航空のサイトは、日本語版とグローバル版がある。日本語版の場合、ブラウザはIEが良さそう(Firefoxだと動作が不安定になることがある)。

2011-10-01

ANA(NH)香港発券のメリット

約8ヶ月ぶりの更新。出張も含め、割とコンスタントに海外脱出はできているものの、日本にいる時間は忙しすぎて何も身動きできず・・・本日に至りました。少しずつ余裕も出てきたので、また、少しずつ再開していこうと思います。

さて、9月の香港訪問時に、香港でHKG=HNDの往復チケット発券。海外発券のメリットの1つに、アップグレード(エコノミ→ビジネスとか)できるチケットが、日本より安く購入できることが多い、というのがあるが、「実際どのくらい安いの?」というのを、具体的な数字で見てみたいと思う。

ちょうど10月1日になって燃油サーチャージも変わったので・・・本日時点の料金でみてみると。。
(以下の日程は、適当に決めたものです)

a) 日本発券(UPG不可): 56,170円
スーパーエコ割3(W)
11月25日(金)NRT-HKG / 11月28日(月)HKG-NRT

b) 日本発券(UPG可): 200,170円
エコ割スタンダードWEB(B)
11月25日(金)NRT-HKG / 11月28日(月)HKG-NRT
その他時間帯、HND/NRT発着いずれも同額

c) 香港発券(UPG不可): 4,102HKD(約40,000円)
リミテッド エコバリューフェア(S)
11月25日(金)HKG-NRT / 11月28日(月)NRT-HKG

d) 香港発券(UPG可): 6,402HKD(約63,000円)
スーパー エコバリューフェア(H)
11月25日(金)HKG-NRT / 11月28日(月)NRT-HKG

UPG可のチケットだけみると、まったく勝負になりませんので、この点はもう改めて言うには及ばないのですが、日本でANAのWebサイトから購入できる最安値帯のUPG不可チケット(a)と、香港発券のUPG可チケット(d)が、上記日程の場合は7,000円しか違わないということがわかります。もし、日本発券で羽田発にしたり、日本午前発/香港午後発にしたりすれば、値段はほとんど変わらなってしまうレベル。

諸々書いてしまいましたが、今回の香港発券のポイントは3つ。

・・・・

1) 円高による影響
香港ドルはアメリカドルとのペッグ制をとっています。要するに、同じような値動きをするということなので、昨今のアメリカドル安・円高によって、香港ドルもかなり安くなっている。相対的に、海外発券がオイシクなっているということがいえる。 

2) 香港発券は燃油サーチャージや諸税が安い
ANAホームページにある、燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について を参照すると、日本発券の場合、日本=香港線では、片道あたり7,000円の燃油サーチャージがかかる。しかし、その下にある注記をみると・・・このように書いてある。
香港線の香港発旅程はご購入地点にかかわらず以下のとおりです。
(2011年10月発券分) 210香港ドル
210香港ドルというと、片道あたり約2,000円。日本発券と、香港発券で、片道あたり約5,000円違うわけである。つまり、燃油サーチャージ分だけで往復で10,000円の差額が出るということになる。

3) 日本発券の香港便の値段が高騰している
2年前くらいは、燃油サーチャージが安かったとはいえ、ANAのサイトから東京=香港のチケットをコミコミ3万円台で買うことができた時期もあった。それが、今や安くても5万円台後半、さらに使いやすい日本午前発、現地午後発便の組み合わせだと、6万円を超えてくる。感覚的な話になってしまうが、約2万円は値上がっている印象がある。

・・・・・

当然、旅行のスケジュールに左右されることなのですが、もし自分のスケジュールに合うようであれば、香港発券はいまなら美味しいかもしれない、と思う。

ところで、シンガポール発券で、シンガポール=東京経由=アメリカ(アップグレード可)というようなチケットを買っている人もくいるが、最も安いアップグレード可能なチケットは、今買うと総額約18万円する。燃油サーチャージが高いことが非常に痛い。そしてさらに使いにくい点としては、日程変更の度に80シンガポールドルがかかるということだ。

ちなみに、アップグレード可で、日程変更の費用も不要なチケットだと、約3,500シンガポールドル(約21万円)かかる。いずれにせよ、付与されるプレミアムポイントは、通常のエコノミークラスと同じなので、気軽に買える値段ではないなぁ・・・と思ってしまう。たしかに、長距離線(ロングホール)をビジネスにアップグレードできたら、非常に楽なのですがね。