Google+ 月イチ海外旅行プランナー: 2010-06

2010-06-24

ANA:マカオ航空とのコードシェアと、特典航空券の雑感

すでにけっこうニュースになっていますが、ANAがマカオ航空とのコードシェアを発表しました。

これで、成田=マカオ、もしくは羽田=関西=マカオが、22000マイル消化で往復することができるようになりました。確かにいいニュースです。いいニュースなんですが…いくつか実用にあたっては「ん?」と考えておきたいポイントがあるように思います。

1.時間帯がよろしくない
以下のようにざっと時刻表を転記してみますと…

成田=マカオ 週3便(火・木・日)
NX827(NH5902)火   成田発(15:55)マカオ着(19:45)
NX827(NH5902)木・日 成田発(15:30)マカオ着(19:15)
NX828(NH5901)火   マカオ発(09:30)成田着(14:55)
NX828(NH5901)木・日 マカオ発(09:00)成田着(14:25)

関西=マカオ 週5便(月・水・金・土・日)
NX837(NH5904)関西発(16:30)マカオ着(20:00)
NX838(NH5903)マカオ発(11:00)関西着(15:30)

どちらも半端な時間に日本を出発し、現地は午前中に出発してしまうので、最終日を楽しむこともできません。マカオ直接発着なのはアドバンテージですが、これでは週末トラベラーには実質使えません。前に就航していたビバマカオは、この点スケジュールも良かったので、改めて経営破綻が惜しまれてなりません。

2.22000マイルって…もったいなくない?
以前のブログ記事でも、22000マイル使って飛べるルートの一例を紹介しましたね。それと見比べてみても、成田=マカオの単純往復と、どちらがお得感があるかは一目瞭然だと思います。もちろんマカオだけ行ければ十分という人にとって、22000マイルでの単純往復はまったく勿体ないとは思いません。しかし、同じマイル数を使えば、もっと訪問都市数は増やせる、というところは一旦考えてみてもいい点だと思います。

ANAのマイレージ、22000マイル消化で飛べる距離は、往復で4000マイルまでです。これは現実的には東アジア地域になります。前回の記事のルートは相当マニアックなため、とりあえず現実的な東アジアの路線を考えてみます。

HND(NH)GMP / ICN(OZ)SHA(FM)MFM / HKG(NH)HND(3896マイル)

上記で、韓国(ソウル)、中国(上海)、マカオ、香港の4カ国(地域)が楽しめて、しかも羽田発着が可能です。同じ22000マイルを使ってマカオに行くのであれば、私ならこんなルートを使うと思いますね。

ちなみにHKGとHNDの間には、距離制限上ではTPEを挟めるのですが、以前HKG-TPE間に1日1本だけ飛んでいたTGが、今年の春くらいに飛ばなくなってしまったので、HKG-TPE間にはスタアラが現在は飛んでいません。なので、特典航空券にも絡めることができなくなってしまいました(涙)。TGの復活を願うばかりです。

2010-06-21

MH・アセアン・パスが使える気がする件。

東南アジアやヨーロッパなど、複数の国が広がる地域を旅行するとき、航空券の選択肢は私の場合、大きく分けて2つ。1つは地域内で3区間とか4区間まで使えて、1区間当たりいくら、というような「エアパス」タイプ。もう1つはLCCによる格安航空券です。

大手キャリアも当然域内にたくさんのフライトがあるわけですが、値段が距離の割に高いことと、域内なので飛行時間も短いことが多く、たとえばシートがせまくても、十分我慢できるので、それよりは安いチケットがいいな…という感覚です。

東南アジア地域のエアパスはいくつか種類があります。使えそうなものをいくつかご紹介しますね。

1.スターアライアンス アジアエアパス
スターアライアンスは、各地域向けのエアパスを出しています。このアジアエアパスもその一つですが…1つもお値段お得なエアパスがありません。東南アジアだけでなく、日本も範囲に含まれているのは素晴らしいですが、高すぎる。スタアラだったら、どうせ買うなら世界一周航空券ですかね。他にも、サークル運賃やタイエアパスなど、いろいろな種類のエアパスを出しています(使わないけどw)。

2.ビジット・アセアン・エアパス
ほかの選択肢として、ビジット・アセアン・エアパス(Visit ASEAN Air Pass)というものがあります。これは本家のWebサイトでは2009年11月までの発売となっていますが、各航空会社のサイト、たとえばタイ国際航空ベトナム航空のサイトでは、2010年11月まで有効な内容を確認することができます。スタアラ派としては、TGが使えるのは大きい。

3.ディスカバリーエアパス
おととしカンボジア・ラオスに旅行に行ったときに活用しました。ラオス航空のサイトに詳しい説明が載っていますので、こちらをご参照くださいませ。

当時乗ったときはベルジャヤ航空は使えなかったんですが、利用可能になったことで、ティオマン島などのマレーシア半島沿いの渋いリゾートへのアクセスも組み込めて、ちょっと面白そう。あと、ビエンチャン-昆明とか、怪しげな裏ルートみたいのも組み込めるので、個人的には昆明IN(QV)/香港OUT(PG)とかいうルートで利用したりできると堪らなくマニアックでいい感じ。

バンコクエアウェイズのバンコク=マーレ(モルディブ)間にも適用されるけど、マーレに飛んでいるのはこの1路線だけなので、往復しないと戻ってこられない。しかしこのエアパスは同じ路線は一回限りしか飛べないルールなので、どうやってマーレ路線に適用するのかわからない。。マーレ→バンコクは別途通常料金で買って下さいということなのでしょうね?

4.MH・アセアン・パス
これは個人的にツボなエアパスなんですが…マレーシア航空のサイトでMH・アセアン・パスとして紹介されています。4区間で299USD、しかも燃油サーチャージ込みということで、かなりお得感の高い運賃!利用できるのはMHのみながら、マレーシアを訪れる予定があって、あともう1カ国行きたいな…という場合には、かなり使えそうな気がしています。

特に日本からはアクセスしにくく、航空券も高めの都市にMHは飛んでいることがあるので、そういった用途では力を発揮しそう。ミャンマー旅行とかにつかえないかな。セブパシフィックで関空=マニラ、マニラ=クアラルンプール=あと1都市、という感じの組み合わせは安上がりにできると思います。

・・・

これらのエアパスは、自分の旅程にうまく合うものがあれば、お得なことが多いです!是非とも旅程検討の時に、プランに組み込めるか考えてみると楽しいと思います。

2010-06-14

Power up ! NARITA サンクスキャンペーン!第2弾

最近は羽田空港の国際化がクローズアップされがちですが、2009年10月22日から、成田空港もB滑走路を2500mまで延伸して、年間の発着回数を22万回まで増やしてきて、かつ今年に入ってからは、京成線経由のスカイアクセス開通で、さらに利便性が向上します。

とはいえ、羽田とは利便性では
太刀打ちできないのは、もう誰がみても明らかな話ですので、羽田空港にはない、成田空港ならではの良さを前面に出してもらいたいものです。

さてそんな成田空港の公式Webサイトで、Power up ! NARITA サンクスキャンペーン!第2弾ということで、プレゼントの応募ができます。A~Cまでの賞がありますが、どれも豪華です。ペア航空券のプレゼントは以下の通りです。

A-1賞:エミレーツ航空(成田=ドバイ)
A-2賞:カタール航空(成田=中東・アフリカ・ヨーロッパのお好きな都市)
A-3賞:マカオ航空(成田=マカオ)

エミレーツは評判がいいですが、さすがにこれはA-1よりもA-2のカタール航空の方がオイシイ気がするんですが。カタール航空って、アフリカはどこに飛んでいるんですかね??

ハガキでの応募ですので…意外と当たるかもしれません 笑

2010-06-07

茨城空港に春秋航空が就航!

以前から茨城へ視察に来ているという話は出ていましたが、こんなに早く実現するとは思ってませんでした。

春秋航空は、中国でも格安航空として成功している会社で、2004年に創業して以来、今回の就航が同社初の国際便となるそうです。いつのことだか忘れてしまいましたが、電車みたいに立ち乗りの飛行機を企画しようとしたというニュースが流れたことがあって、新しいことにチャレンジしてくれそうな会社ではありました。

同路線では、7月末から2カ月間、プログラムチャーター便を週3便程度運行する予定。将来的には搭乗実績等を検証の上、定期便の就航を目指すという。使用予定機材は「エアバスA320型」で、座席数は180席。運行曜日、時間帯、料金等の詳細は追って発表する。

夏休みということと、上海万博というイベントがあるので、ある程度の集客は見込めそうですね。主にツアーに組み込まれることになるのでしょうが、個人旅行しか興味がないnomadとしては、特に料金が気になるところです。

中国人の個人ビザ発給条件の緩和もあるので、中国側からの訪問にも使われるし、なかなかいいタイミングの参入になりそうな予感。東京駅と茨城空港を結ぶ直行バスが往復1000円でサービス開始していることもあって、利便性は東京在住の人にとっても現実的なところまで高まりつつある気がしますね。

また春秋航空の王正華董事長は、「茨城空港は東京に近いほか、橋本知事は我々の誘致に熱意があるうえ、ローコストキャリアへの理解が深いことから茨城空港への乗り入れを決定した。日本において航空券の個札販売が許される条件が整えば、1~2割のチケットを超格安価格で売り出したい」と話している。

『個札販売』というのは、国際チャーター便の座席のみの直接販売のことをいいます。2008年冬から、アジア・ゲートウェイ構想に基づく航空自由化が実現されている路線では総座席数の100%、その他の路線では総座席数の50%を上限として、全ての国際空港について、国際チャーター便の座席のみの直接販売(個札販売)が可能になったのですが、私も詳しい条件は勉強不足でわかりません(誰か教えてください)。

いずれにせよ、春秋航空が直接キャンペーン価格で座席を販売できるようになれば、今までになかったような格安価格での上海往復便が実現される可能性は高そうです!期待したいですね。

2010-06-01

ニュージーランド週末弾丸トラベルツアー

ニュージーランド航空が日本就航30周年特別企画 ニュージーランド週末弾丸トラベルと題したツアー企画を出してきました。飛行機好きをターゲットとしているような内容になっていますが、航空券、サーチャージ、宿泊費などがコミコミで¥109,800と格安です。一見の価値ありです。

とある情報筋によると、このツアーで使われる航空券の予約クラスは【W】とのことなので、そうだとすると、ANAマイレージの積算率は50%になります。成田(NRT)=オークランド(AKL)往復ですと、5493マイルが積算されるはずです。

オークランド空港立ち入り制限区域を特別に見学できる空港バックヤードツアー、オプショナルツアーとして、フライトシミュレーター体験やジャンボジェット見学などが用意されています。南半球、特にニュージーランドは遠いですから、これを機会に弾丸ツアーを体験してみるのもいいかもしれません。