Google+ 月イチ海外旅行プランナー: 北京:弾丸ツアー振り返り

2010-03-25

北京:弾丸ツアー振り返り

今回の北京旅行は総勢8名という大所帯だったので…基本ということで故宮周辺(天安門広場、故宮、景山公園)と万里の長城へ行ってきたわけですが、写真多めで、いくつか雑感を。

・泊ったのは「翠明庄賓館(Jade Garden Hotel:翠明庄宾馆)」。このホテルはとても良かった。ホテルの設備も十二分で、洗面台には飲み水専用の蛇口まで付いていました。さらに王府井や東安門屋台街に近くて徒歩圏内。ホテルの目の前に食事するところや、軽く買い出しするようなコンビニ(快客)があり、便利でした。
#上海駐在時は、たとえば高級ホテルに泊まっても黄色がかかった、臭いがする水しか出てこなくてストレスがたまったけど、北京の水は結構キレイなんですかね。


・北京市内はとても広い。その割には地下鉄がカバーしているエリアは限られている。ということで、今回はほぼタクシーでの移動。4人で分乗すれば安く済むし、目的地まで一発で着くのでオススメ。

・懸案だった万里の長城への交通手段は、万里の長城への行き方を事前に調査した内容そのままで、結局往路は特急(和諧号)、復路は八達嶺から徳勝門直行のバスでした。往路は北京北駅でチケットは十分に余っていて、座席も快適。途中で万里の長城の別スポットも見ることができたり、スイッチバックがあったりと楽しめました。復路のバス乗り場は、八達嶺の女坂から下りてくるトロッコ(滑車)を降りて、土産店や熊園などを道なりに通り過ぎて、出た車道を渡ったところに見える。他にもバス停はあると思われる。

 


・万里の長城は、結局男坂と女坂の両方とも自力で上った。疲れた。なぜか頼りにしていたゴンドラが運航していなかったので。。麓→男坂→麓→女坂→トロッコで下山。このトロッコ、片道30元もします。北京⇔八達嶺の往復(電車17元+バス12元)より高かった!(笑)



・メインの御食事処は以下の通り。

■北京ダック:大董(北京大董烤鸭店)
ここは脂分控えめにしたヘルシーダックで有名なんですが、皮がとにかく美味しい!パリッとした皮に砂糖を軽くつけて口に入れると溶ける、などという事前情報があり、まあさすがに皮は溶けないだろうとタカをくくっていたら、完全に融けました。他の料理はまあまあといったところ。我々は予約をしていったのですんなり入店できましたが、結構並んでいるようでした。なぜかぐるなびで、ネット経由で無料予約ができますので、是非ご利用すべしです。ダック3匹+サイド+飲み物など完全に満腹で、1人当たり3000円。


■小籠包:鼎泰豊(鼎泰丰)
意外とさびれた(?)場所にありました。東直門の北東くらいで、タクシーの運転手に聞いても知りませんでしたね。とりあえず近くのホテルに行ってもらい、近づいたら探す感じでした。鼎泰豊は、周囲とは違う立派な感じの建物でした。台湾や上海でも何回か行ってますが、特段の違いはなし。小籠包のほか、餃子など色々な種類があるが、個人的には普通の小籠包が一番美味しいと思います。8人で満腹まで飲んで食べて、1人2000円。


■羊しゃぶしゃぶ:東来順(东来顺饭庄)
東来順は、北京の羊しゃぶしゃぶ(涮羊肉)の老舗中の老舗で、市内に非常に多くの支店があります。王府井だけでも3店舗あります。今回はホテルが王府井の近くだったので、手軽にそのうちの1店舗を選択しました。東安門大街と王府井大街の交差点にある新東安市場というショッピングセンターがあり、そこの5階に入っています。ショッピングセンター内ではなく、しっかりした門構えの店舗は、王府井大街を挟んで王府井小吃街の対面あたり、マクドナルド付近にあります。
日本のしゃぶしゃぶ鍋と似た形状をした鍋ですが、中央部に炭火が入っており、いつまでも熱く煮え続けます。灰汁取りという考えもなく、ひたすら具材を煮込むわけですが、これがまた美味。スープも鳥ベースから辛いものから、いろいろ選択できます。ぐつぐつと煮たっているスープの中に肉、野菜、春雨、豆腐などを入れて、ネギやパクチー(香菜)や醤豆腐などを混ぜて作った特製のタレにつけて食べます。このゴマタレ風の調料(東来順麻醤料)は、ちょっとクセがあります。日本からポン酢を持ってきたかった!という声もありました(笑)他にも、ニンニクベースの蒜茸料や、辛めの香辣料もあるようですが、気付きませんでした。。
羊肉は、これまた色々な種類がありすぎて迷ったのですが…いろいろ試した結果、高級なものよりも、羊ネック肉(羊上脳)が、薄くスライスされていて、羊の臭みも全くなく、羊肉が苦手な人も含め、皆に好評でした。ここは1名あたり1500円くらい。


・故宮近景&遠景(景山公園より)
残念ながら、この日は黄砂で遠くが霞んで見えませんでした。事前に浅田次郎氏の「蒼穹の昴」を読み、史実とも照らしつつ、この故宮を舞台とした清王朝末期のドラマに思いを馳せて来ました。



・頤和園:世界遺産に登録されている庭園で、往時の見事な庭園を偲ばせる素晴らしい眺望でした。清王朝時代に、前身である清漪園が文化度の低い英仏軍に荒らされてしまったのが惜しくてなりません。中央にある敷地の4分の3を占める昆明湖と、長廊、楽寿堂など、とてつもなく広大な敷地において建築と自然が調和した景観が一望できるのが見事。長廊は、人がとにかく多く、見通せるような写真を撮るのが大変でした。市内中心地からは少し遠いですが、足を運ぶ価値があると思います。


・琉璃廠で絵筆を購入しようと思ったが、お目当ての店はギリギリで間に合わず閉店していた。代わりに入った間口の狭~い筆屋さんは、お姉さんが淡々と対応してくれて印象よかった。


・帰りは地下鉄東直門駅で乗り換えて、機場快軌(Airport Express)で空港に向かおうと思っていたが、普通の地下鉄東直門の改札と、機場快軌の改札が地下でつながっていなかった。案内表示もない。おかげで、どこに機場快軌の乗り場があるのかわからず、少し迷った。結局地上に一旦出て、別の入り口から入ってようやく乗り場を発見。