Google+ 月イチ海外旅行プランナー: Shangri-La, Yunnan, China (香格里拉 - 現代の桃源郷)

2010-04-01

Shangri-La, Yunnan, China (香格里拉 - 現代の桃源郷)


中国雲南省の秘境といえる香格里拉(シャングリラ)は、1993年にイギリスの小説家ジェームス・ヒルトン(James Hilton)の作品「失われた地平線(Lost Horizon)」の中で描かれた土地に由来する。この地は、金沙江(長江上流)、瀾滄江(メコン川上流)、怒江(サルウィン川上流)が交わるため「雲南三江併流の保護地域群」として、2003年に世界遺産登録が為されている。

もともと、この一体の風景が、描かれている姿に近いということで名付けられたという。かつての名称「中甸」を表す古チベット語の意味と、シャングリラの意味が似ているという説もある。いずれにしても、中国政府の観光振興策として、中甸県をシャングリラ県に改めたというのが経緯だろうか。背景はいずれにせよ、中国随一の風光明媚な地として名高い。

私がシャングリラに惹かれたのは、まだこの土地が中甸県と呼ばれていた頃なので、今から10年以上前です。その後、シャングリラに改名されたのを知らず、別の土地の名前だと混同してしまっていました。

以来、中国の中では、西双版納(シーサンパンナ)、喀什(カシュガル)などと並んで、心から訪問したいと思っていますが、まだチャンスを得られていません。

少数民族のナシ族の王都、麗江(丽江:リージャン)などと合わせて訪問してみたいです。麗江は、ナシ族の生きた象形文字【トンパ文字(东巴文)】が残り、蠱毒を扱う家系【放蠱】にまつわる話など、ミステリーに富み、また麗江古城の街並みが世界遺産として登録され、大変美しいことでも名を馳せています。

この一面の紅い花。夢のように美しい、うねる赤や桃色に彩られた地平からは、時間の流れを感じない。はるか昔からこのような姿で、いつまでもこのままであるかのようにさえ感じます。この紅い花の正体は、いろいろ調べてみたが未だに不明です。ご存知の方がいらっしゃいましたら、是非教えてください。

このような風景に出逢いたいがために、いろいろな土地に旅しているのだと思います。週末だけで行くのはスケジュール的に厳しく、それではもったいないと思います。いつか時間を取って、この風景に身を沈めてみたいと願っています。