Google+ 月イチ海外旅行プランナー: コードシェア便:利用者のメリットとは?

2010-03-18

コードシェア便:利用者のメリットとは?

先日ANAよりANAとコンチネンタル航空がコードシェアを開始というプレスリリースが出されました。

プレスリリースによると「コードシェア便になることによって、便利に、スムーズに乗継ぎができるようになります。」というメリットがあるようですが、これはコードシェアではなかった時と比べて、どれほどのメリットなのか?という点が気になりました。

元々は全日空(NH)→コンチネンタル(CO)という乗り継ぎの場合、恐らく成田でCO区間のチェックインが出来ないので、乗継地に到着したら、COのカウンターに立ち寄ってチェックインする必要があります。

つまり、コードシェアでない場合は、第二区間のチェックインが乗継地到着まで出来ないので、第一区間の飛行機が遅延や欠航をした場合、第二区間の対応も違ってくるかもしれません。そもそもチェックインしなくて済むだけでも楽ですし、コードシェアになることで、メリットがあるのは理解できます。

しかしコードシェア便は、デメリット(?)もいくつか存在します。

・航空会社の格安運賃の対象外であることがほとんどで、結果的に高い運賃になる場合が多い。例えばANAの場合、スーパーエコ割などでは、他社運航のコードシェア便は選択することができません。

・マイルやPPTの積算条件は、運航会社(実際に飛行機を飛ばす会社)の条件が適用されるので、例えばCO運航のNHコード便に搭乗しても、プラチナメンバーでもらえるようなボーナスマイル(+100%)はもらえない。

(参考)国際線コードシェア便のマイル積算条件

ANAマイレージクラブとマイレージ提携している他航空会社の機材および乗務員で運航するコードシェア便を、ANA 便名でご予約・ご搭乗の場合は、一部を除き運航する提携会社ご搭乗分として積算されます。
ただし、ANAマイレージクラブ提携航空会社が他航空会社と行っている コードシェア便については積算対象とならない場合がございます。

表示便名
会員専用機能およびステートメントでは運航会社便名で表示されます。

ボーナスマイル
ボーナスマイルは会員専用機能およびステートメントに表示された運航会社便が、ANAグループ便(NH便)でマイル積算対象の場合のみ積算されます。

ANA SKY WEBより抜粋

ということで、残念ながら、私自身はこれまでコードシェア便に乗る機会がほとんどありませんでした。今のところ、これからも搭乗する機会は限りなく少なそうです。唯一使い道があるとすれば、提携航空会社としての特典航空券でしょうかね。

航空会社側は、コードシェアによって相互の販売網が使えたりと、明瞭なメリットがあります。もう一歩踏み込んで、コードシェアをヘビーユーザーの囲い込みにも有効に使えるのではないか?と素人目には思っています。乗継地から先も、LCCではなくスタアラを使ってもらえれば、スタアラ加盟会社としてもメリットがあり、搭乗客も違う運航会社ながら、通しで格安チケットが買えるのであれば、利便性は高まります。

コードシェアでも、限定的に格安運賃を適用することで、搭乗率&利益率を上げるような仕掛けが出来る可能性がないかな、というのは興味があります。