Google+ 月イチ海外旅行プランナー: Atacama Desert, Norte Grande - Chile

2010-10-13

Atacama Desert, Norte Grande - Chile


地球上の大陸の西岸には、偏西風の影響があるため「西岸砂漠」が形成されています。その中でも南緯30°近辺に位置する三つの大陸の西岸砂漠に、3大ワールドフラワーの土地として知られているところがあります。南アフリカ・ナマクワランドと、西オーストラリア、そしてチリのアンデス山脈と太平洋の間にある、アタカマ砂漠です。

アタカマ砂漠は、純砂漠と呼ばれる、雨がまったく降らない年が何年も続く、地球上でもっとも乾燥している地域です。ギネスブックが認める世界で最も乾燥した土地。40年間まったく雨が降らなかった地域もあるそうだ。

そのような純砂漠に、一年で冬の数日だけ降る雨がもたらす、神々の花園があります。


一年のうち、9月~10月にかけてのほんの数週間、地中に眠っていたワイルドフラワーの種がいっせいに地表に花を咲かせます。南アフリカのナマクワランドは厚い絨毯のように砂漠をびっしり覆い尽くすデイジーで知られます。その分、西オーストラリアより花を見られる時期が短く限られるそうです。

アタカマ砂漠では、3大ワイルドフラワーの土地でも、群を抜いて広大な面積にワイルドフラワーが咲き誇ります。かつてはその少雨のため、幻といわれたアタカマのワイルドフラワーだが、近年はエルニーニョの影響もあって、毎年見られるようになっている。「グアナコの足」と呼ばれる紫の花の絨毯が、見渡す限り砂と岩しかない砂漠をすきまなく覆うその様子は、世界一のワイルドフラワーといわれています。

この土地は、天文学を志す人々にとっても有名とのこと。標高が高く空気も乾燥しているため、大気揺らぎや水蒸気を嫌う天文観測に適した地となっているとある。世界でも有数の天文観測拠点として名をはせています。


観光する場合は、サン・ペドロ・デ・アタカマという小さな村が、観光拠点となる。「月の谷」(月面を思わせるような砂漠地帯)「タティオ間欠泉群」(砂漠の大地から無数の間欠泉が煙を吹き上げる)「アタカマ塩湖」(フラミンゴのコロニー)「プカラ遺跡」(プレ・インカ時代の住宅跡)など。


これもアタカマ砂漠のパンアメリカンハイウェイ沿いにある。高さ11メートルを誇るというこの巨大な手だが、遺跡ではなく、チリの彫刻家Mario Irarrazabal氏によって1992年に造られたものらしい。まあ観光のネタとしてはいいかな。

このアタカマ砂漠を走破して、ボリビアのウユニに行ってみたい。いつの日になるかわからないが。