Google+ 月イチ海外旅行プランナー: Musee de l'Orangerie, Paris, France - 14th May, 2008

2010-01-17

Musee de l'Orangerie, Paris, France - 14th May, 2008


オランジュリー美術館。モネの「睡蓮」の連作だけのための部屋があります。
クロード・モネが70代の晩年、8年間を費やして完成させた連作です。コンコルド広場からすぐのところに、あまり美術館らしくない普通の建物然として、しかも少し奥まったところにしれっと建っていました。2年前に改装しただけあり、非常にコンテンポラリーな構造の美術館です。

この作品は、パリを訪れたときに、楽しみにしていたものの1つです。美術に対する鑑識眼は、残念ながらあまり持ち合わせていないのですが、子供の頃に鑑賞したこの連作の1つの、色使いの奥深さは印象的でした。

きっと、昔と違った印象を受けるのだろうと、自分の反応が楽しみなところもありました。間近で見ると何が描いてあるかわからないようですが、一歩離れて眺めたときの光の表現は本当に素晴らしく、子供にもストレートに訴えてくる魅力を感じました。誰かが「ヨーロッパの街に住むからこそ、ヨーロッパらしい光の表現が出来る」と言ったのが印象的ですが、考えてみると、それぞれの土地で感じる光の加減に合った絵画が生まれているという気もします。

部屋の形は、緩やかな環状になっており、中央にはベンチも備えられています。訪れたときは、比較的空いており、じっくりと全体を鑑賞することができました。白い空間に浮かぶ睡蓮に囲まれて、しばし賑やかなパリの喧噪から離れられた時間でした。

【オランジュリー美術館:睡蓮の間】