Google+ 月イチ海外旅行プランナー: 弾丸ツアーレポート:マドリッド

2010-10-06

弾丸ツアーレポート:マドリッド

前回ポストで、半日かけてスイスのチューリッヒからスペインのマドリッドに到着。到着したのが、だいたい16:00くらい。ここから、わずか6時間半のマドリッド観光。時間があれば、トレドなどにも足を延ばしたいところだが、夜にはRenfeの寝台ホテル列車(Trenhotel):ルシタニア号に乗車して、リスボンに向かわねばならない。

・まずはマドリッド空港から市内中心部へ向かう。空港内にて見かけた↓のウェルカム・サインボード。左側の写真はマヨール広場、右側はレティロ公園の中にあるクリスタル宮殿(Palacio de Cristal)。


・マドリッド空港には地下鉄が通っていて、市内各所へのアクセス至便。電車も結構出ている様子。大袈裟かもしれないが、いまだに成田ほど不便な首都空港はないと思える。


・マドリッドの中心地にある広場:プエルタ・デル・ソル。ここを基点として、東側にプラドをはじめとする美術館群、西側に王宮があり、それらを順番に回ってみた。全部、徒歩で回れる範囲だったので、ちょうど清々しい気候もあって、気持ちよく散歩することができた。


・途中で立ち寄った "Museo del jamon"。サン・ミゲル市場の他、いろいろな場所でイベリコ豚のハムは購入できるし、"Jamonia" という店にも行ってみたかったが、とりあえず有名どころとしてこちらへ。後で支店もいくつか見つけたので、繁盛しているのでしょうね。お土産用にハモン・イベリコ入手!ちなみに売り場にはバルが併設されていて、時間があれば、そこでタパスを楽しむこともできるよう。この後にいく美術館もすばらしかったし、もうちょっと時間があれば・・・と思ってしまった、マドリッド弾丸観光です。


ティッセン=ボルネミッサ美術館 (Museo de Arte Thyssen-Bornemisza)へ。個人コレクションだと思って少しナメてかかっていたら、ティッセン・ボルネミッサ男爵家の個人コレクションは、英国のエリザベス女王のコレクションに次いで世界第2位と言われているらしい。。三階の中世画からスタートして、下層階に至るにつれて、印象主義、近現代美術へと時代が変遷していくが、とにかく作品数が膨大。個人的には、ドガ「緑の服の踊り子」、ルノアール「庭で日傘をさす女」などの柔らかく明るいタッチの絵画が印象的。カラバッジョは他の作品はあまり覚えていないが、ここの「アレクサンドリアの聖女カタリーナ」は白眉。写真左にひそかに写っている、ドメニコ・ギルランダイオ「ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像」、ピカソ「鏡をもつアルルカン」、エル・グレコの「受胎告知」は、有名な割には特段の感想なし、という感じでした。


・プラド美術館へ。なぜかはわからない(閉館時間直前だったから?)が、入場料がタダでした。ラッキー。ここは、もっと時間を取ってゆっくり回りたかった。本当にすばらしい作品は数あれど、ティエポロ「無原罪の御宿り」が良かったです。


・上述の、ティエポロ「無原罪のお宿り(Immaculate conception)」。名前はもう少しセンスある和訳をしてほしいものです。。本作は、ティエポロ晩年を代表する作品のひとつで、1762年、当時のスペイン王カルロス3世から王宮の装飾画制作のためにマドリッドに招かれた際、同王から重ねてアランフェスのフランシスコ会サン・パスクアル聖堂の祭壇画の依頼を受けて描かれたもの。


・さて、すでに19時を回っていたと思いますが…ようやく夕方らしい空色になってきた。マヨール広場ではレストランがオープンエアで席を連ねて、9箇所のアーチより早めのディナーに興じる人々を待っている。路上でフラメンコなどの一芸を披露している者があったり…雑駁で賑やかなラテンの雰囲気と、17世紀以来、再建を幾度か繰り返してきた伝統ある広場と建物が背景となり、暗くなりかけてきた夕空の下で、喧騒を楽しみながらしばし旅情に身を委ねる。というかメシの時間が足りない(汗)

  

・マヨール広場から、王宮周辺まで歩く。ライトアップされた王宮と、夕日が沈みきる直前の空が、本当にいい色合いでした。

 

そのほか、スペイン広場やグラン・ビアなど、一通りのマドリッド観光を堪能して、これから一晩かけて、ポルトガル・リスボンへ向かいます。マドリッドのターミナル駅、チャマルティン駅まで地下鉄で移動、ルシタニア号に乗車します。