Google+ 月イチ海外旅行プランナー: 弾丸ツアーレポート:マドリッド~リスボン

2010-10-07

弾丸ツアーレポート:マドリッド~リスボン

マドリッドからリスボンへの移動は、スペイン国鉄RenfeのTrenhotel(トレンオテル)といわれる夜行列車を利用しました。

マドリッド・チャマルティン駅(Estación de ferrocarril de Madrid-Chamartín)にて、22:25発予定のルシタニア号を待つ。Trenhotelには、それぞれ愛称がついていて、マドリッド、バルセロナと国外の都市を結んでいる。今回乗車できたリスボン行きの "Lusitania" の他、パリ・オーステルリッツ行き "Francisco de Goya" "Joan Miró"、チューリッヒ行き "Pau Casals"、ミラノ行きの "Salvador Dalí"がある。

・早めにマドリッド・チャマルティン駅に到着したものの、まだ発車するホームが決まっていないようす。微弱な野良Wi-fi電波をキャッチできたので、すこしiPhoneでメールなどチェックできました。本当はここから郵便でも出そうと思ったけど、時間が遅いため、すでにほとんどの店は閉店していて、切手を含めて買い物らしいことはできませんでした。


・Trenhotelは、4クラス構成。上位から、Cama G. Clase / Cama Preferente / Cama Trusita / Turista となっています。Renfeのホームページでチケットを買う時、クラスの違いについて説明が書いてあるんですが、どうも詳細が良く分からず、どれにしようかかなり悩みました。ちなみに、なぜか英語版だと決済まですすめず、最終的にはスペイン語のページで決済まで持って行きました。さらにクレジットカードで決済しようとしたとき、なぜか手持ちのVISAは軒並み通らず、普段つかわないMaster(1枚しか持っていない…)でやっと決済完了。すると、PDFでプリントアウトできるチケットが入手できて、それを乗車時に車掌さんに渡します。

・今回選択したのは、最上位のグランクラーセ(Gran Clase)。シャワー、トイレ、洗面台付きの個室寝台で、食堂車での朝夕の食事&ドリンク代までもチケット代金に含まれている。この時で1部屋1人利用だったので、200ユーロちょっとでしたけど、円高(1EUR=110円くらい)の恩恵もあって、移動費&食事代&宿泊費を考えたら、決して高くないと思いました。


・コンパートメントはカードキーがあり、気軽に荷物を置いて食事に出かけられるし、夜も安心です。


・右上にミネラルウオーター、2名分のアメニティグッズ(石鹸や歯ブラシなど)、タオルなどが室内には完備。シャワーは水圧が若干足りない感じはするが、十分に熱いお湯が出てきて、とても快適。寝台列車でこれだけの設備があることに、かなり感動しました。あと、電源は洗面台左上の1ヶ所のみです(下の写真参照)。携帯電話やデジカメ電池の充電はここで済ませます。



・せっかくなので、他の車両にも遠征してみました。上から2番目のクラスにあたるプリフェレンテ(Preferente)。コンパートメント内には、グランクラーセと違って洗面台のみ。シャワーはなく、トイレは部屋の外にある共同のものを利用できる。こちらは、朝食のみチケット料金に含まれているらしい。グランクラーセはかなり人気があるようで、予約受付開始(乗車の2か月前)から早めに予約した方が良いみたいだが、こちらは割と席が残っていることが多いとのこと。


・一番格安席のトゥリスタ(Turista)。リクライニングシートとはいえ、ここで夜の10時間を過ごすのは、なかなか大変。料金はとても安いので、節約志向のバックパッカーには良いと思います。


・ここまで車内偵察しても、全然発車する気配がない。結局、定刻より1時間ほど遅れて発車。マドリッド駅のホームに止まった状態で、夕食を終えてしまいました。。部屋に戻ると、ベッドメイキングが完了していました。このコンパートメントは最大2名が泊まることができます。2名の場合は、二段ベッドのようになります。一日中マドリッドを荷物を抱えて観光したので、疲れ切っていたのか、ぐっすりと眠ることができました。まあ、前日はA380とはいえ、機内泊だったからね。。久しぶりに横になって寝れるのが幸せでした。


・食堂車での朝食の風景。到着の1時間前くらいにモーニングコールで起こしてくれます(内線電話がついている)。夜明けのリスボン郊外の風景を眺めながら、優雅な朝食。


・発車がかなり遅れたにもかかわらず、定刻(07:41)にリスボンに到着。所要:9時間16分。かなり取り戻しましたな。リスボンではオリエンテとサンタ・アポローニャの2つのターミナル駅に停車します。自分は地下鉄の乗り継ぎを考慮して、サンタ・アポローニャまで乗車しました。



ルシタニア号については、地球の歩き方[マドリッド~リスボン] 国際夜行列車Lusitaniaの旅 のページがかなり詳しいので、ご参照ください。大変役に立ちました。ちなみに、このルシタニア号での移動を組み込んだツアーもありますが、席種は確認した方がいいと思います。堪能するのであれば、是非ともグランクラーセを強くお勧めします!